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2021年02月16日 更新

うつ病の家族を支え続けてきましたが、疲れたと感じることが増えました。自分も心身のバランスを崩してしまっている気がします。

Q.

夫がうつ病です。ずっと支えてきましたが、最近は疲れたと思うことが多く、苦しいです。憂鬱な気持ちが続いていて、夜も眠れず、朝起きるのがつらいと感じるようになりました。このままでは共倒れするのではないかと不安です。

A.

憂鬱な気持ちが続いていたり、夜眠れなかったりするとのことで、ご相談者様の体調がとても心配です。ご主人もつらいと思いますが、ご相談者様もご主人のサポートを続けてきて大変な状況だと思います。

うつ病などの精神疾患の症状が長く続くと、支えるご家族まで心身ともに疲れ果ててしまうことも少なくありません。焦らず「回復するまでゆっくり待とう」と構えること、病気についてよく知り、上手に付き合うコツを探ることが大切です。また、共倒れを防ぐためには、ご家族にも悩みを相談できる場所が必要になります。

ご家族の相談に乗ってくれる機関としては、お住まいの地域の「精神保健福祉センター」や「保健所」の精神保健福祉担当、「地域活動支援センター(地域生活支援センター)」などがあります。ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

もしカウンセリングを利用できる環境があれば、カウンセラーの方に手伝ってもらいながら、気持ちや考えの整理をできるといいですね。心身の不調がしばらく続くようでしたら、医療機関を受診し、ご自身の体調について相談してみましょう。

監修

兵働弘一 臨床心理士、公認心理師
スクールカウンセラーとして小・中学校でのカウンセリングに携わる。現在は就労移行支援事業所でメンタル不調を抱えて就職を目指す方の就活の支援を行う。

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