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2021年02月19日 更新

家族の主治医に不信感があり、別の精神科や心療内科に転院したいと考えています。

Q.

夫が精神科のクリニックに通っていますが、主治医の先生に対して「夫のことを考えてくれていないのでは?」と感じる場面があり、私としては別の精神科や心療内科に転院したいと考えています。転院を検討する場合、事前に確認しておいたほうがいいことはありますか?

A.

うつ病などの精神疾患からの回復には、ご本人と主治医との間に信頼関係が築かれていることが大切です。ご家族が「転院したい」と思っていてもまずは焦らず、ご主人が現在の主治医の治療に対してどのように感じているかを聞いてみましょう。

もしご主人本人も主治医に不信感を抱いているのであれば、ご主人とよく相談したうえで、転院を検討してみるのもいいかと思います。

転院先を探すときは、次のポイントについて事前に確認しておきましょう。

・自宅やご本人の職場からの通いやすさ(治療が長期にわたる可能性があるので、通いにくいところは避けたほうがいいでしょう)
・主治医が専門医であるか(「精神保健指定医」や「心療内科専門医」の資格を持っているかをひとつの目安にしてください)
・医師のほかに、カウンセラーなどの相談できるスタッフがいるか。また、他のスタッフに相談した場合の料金について
・診察時に家族の付き添いが可能か

また、ご主人の治療歴などがあると、転院先でも大変役に立ちます。実際に転院をするときは、現在かかっている医療機関に紹介状を書いてもらいましょう。

監修

野崎卓朗 産業医
大手企業で産業医として、日々メンタルヘルス不調の方の復職支援を行う。中小企業や行政での復職支援、精神科外来勤務など、幅広い経験を持つ。

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